Thursday, December 18, 2008

[Record]d-k-LIVE @ 法輪寺、嵐山、京都

今年で三度目となる、デジタル掛軸のライブ実演を拝見するため京都嵐山に向かった。夕方五時過ぎに嵯峨嵐山駅に到着。辺りはもう暗く日の入りが終わっている。JRの駅前の花灯路のお祭りのスタッフの方が渡月橋までの路を教えてくれた。

天龍寺前の土産物や飲食店の並ぶ通りを歩いているとまず眼に止まったのが美空ひばり館。昨年の八月一日に知人の紹介で訪ねた竹林の道ををくぐり抜けたところにある不老庵で食事をした時の記憶が甦った。暑い夏だった。

今晩は戸外での撮影と法輪寺でのd−kの撮影が数時間続く予定だったので防寒の準備をしてきたが、思ったより暖かい夜だったので大変過ごし易かった。嵐山から吹いてくる風も無い。

桂川に架かる渡月橋まで行かずに、天龍寺脇の民家の小径を辿って行くと旅館の裏手となり、狭い路を抜けると桂川の船着き場が見えた。

From d-k-Horinji, Arashiyama



昨年の夏に遊んだ様に、船着き場を通り過ぎて川沿いに歩いた。山が蒼、紅、紫色に染まっている。無色の明かりに照らされている嵐山の樹々の緑が深い碧となって眼に優しい。紫、赤、蒼に染まった嵐山の山肌はさながら冬の桜の様子で、このまま桂川の川床に臥して酒を片手に花見をしたい気持ちが湧いてくる。

From d-k-Horinji, Arashiyama


ホテル嵐亭の先まで行き、色鮮やかな衣を纏った嵐山の姿をビデオカメラで撮影始める。

船着き場の向こうに見える嵐山の姿は、巨大な花器に活けられた華のようにも見えた。

From d-k-Horinji, Arashiyama


花灯路を為す渡月橋も下方から灯りを照らされて、普段とは異なる表情となっている。歩道を歩く人たちが左側通行の規制を守りながら橋上から冬の化粧顔の嵐山を凝視しているのが見える。連れとの約束が七時だったので時間ほど嵐山を眺めていたのだろうか、渡月橋を渡ると連れからの電話が入る。

From d-k-Horinji, Arashiyama


連れの二人と一緒に法輪寺の階段を上がると、デジタル掛軸に染まった寺の異形が眼の前を塞いだ。赤、青、緑、黄色などありとあらゆる色が寺を照らし出す。その色鮮やかに染まる法輪寺の上には、様々な色を持つ、数千数万のカタチが反射し、ゆっくりの私の眼に沁みいる。

From d-k-Horinji, Arashiyama



d−k デジタル掛軸は、常に—うつろう—幾千万の色とカタチが創りだす芸術である。少しづつゆっくりとカタチや色が変化していく。それは、私たちが夕暮れの空をゆったりとした時間の中で見つめている時に似ている。薄紅色に染まった空に流れる雲の動きや、蒼紫色となって広がる遠くの空。西の空に沈み落ちる朱色の夕暮れの太陽は、少しずつゆるりと地平線に浸かる。日は私たちがほんの少し眼を外している間にその姿を完全に隠してしまっている。


From d-k-Horinji, Arashiyama




アーティスト長谷川章が発明した d−k、デジタル掛軸が映し出されるキャンバスには空間の制約がない。長谷川章は四千本以上のテレビコマーシャルやテレビ番組のタイトル映像の制作実績のある著名な映像作家でもある。十五秒、三十秒などの時間的な制約を持つコマーシャルフィルムは、テレビ受像機の枠内に映し出される。企業からの依頼に従って制作される彼の作品は常に ー空間と時間ー の制約があったのだ。


TV_NHK_Morning_News_2004
Video sent by d-k



こうしたー空間と時間ーからの解放の中に、デジタル掛軸の本質がある。世界遺産の知床半島の山肌や、ギリシアのアクロポリス神殿。金沢城、大阪城、熊本城をキャンバスにして、各地の社寺をスクリーンに替えて d−k は実演されてきた。時間の限り、空間の枠を無くした芸術表現の新しい様式がデジタル掛軸にある。


God_and_DK_20060701
Video sent by d-k


蝋燭の炎のゆらめきにもにた、デジタル掛軸の画像そのものは、光を投射するプロジェクターに接続されたコンピューターのハードディスク上に存在する。百万種類のパターンがある。それらは色々なカタチ、イロで描かれた抽象画風の一枚一枚の画である。中には長谷川の筆による書画もある。


d-k: records of installation since 1996
Video sent by d-k


これら百万パターンの絵、模様、色、カタチが不規則な順番で現れては消え行く。一枚の画が仄かに、薄い色のまま、ひとつ前の画に重なりあって融けていく。ひとつの紋様画が目の前に残るのは一分間ほどだろうか。先の紋様と重なっているのが二十秒ほど、それ自体の画が二十秒。次の画と重なり、少しずつ薄くなって消え行くのも二十秒ほどの感覚が残る。

単純に計算すると百万の画像がデタラメに組み合わされるので 百万の二乗の一兆パターンの画が現れることになる。ただし、一瞬一瞬にー移ろってーカタチや色が変わるので、一刻毎に新しい絵が生成されているはず。一秒にひとつの新画が生成されるとすると、一秒一秒に作者である長谷川自身が「描いていない」第三の画が生成される。元の描いた画像がアトランダムに出現する別の画像と変化しながら重なり合うからだ。

計算しても仕方ないがないが、東大工学部出身の秀才に確認依頼したところ百万の冪乗(べきじょう)の規模になり、通常の計算機では数が求められないとのこと。デジタル掛軸の関係者の中で語られているー千年に一度だけの出現率ーで納得しよう。d−k = 千年芸術 なのである。


忙しい毎日の中で、山や空などの遠景や建物を一分間の時間をもって眺める人は少ない。都会の街中では山や川、地平線そのものが見えない。中には日中建物の中で働き、太陽や雲、空そのものが目に入らない人もいるだろう。私たち現代人の多くは新聞や本、テレビやパソコンなどを見ている時間の方が、山や空を眺める時間よりも多い。私やあなたの脳はこれらの文字や映像などのカタチや色となったー情報ーの処理でとても忙しい。せいぜい週末の外出先の海や山川での休息時に眺められるのが当たり前となっている。忙しく働く前頭葉や一時的な記憶を残す海馬の部分はいつも熱く、余裕のない状態にあり、うっとりしたり、ぼぅとしたりする暇がなくなってきている。頭で考えるのに長けるが、ココロで感じるチカラが弱い。受けとめる余裕がなくなってきているのだろうか?感受性が擦れっ枯らしになってしまっているのだろうか?

情報化社会。情報の洪水の中で情報処理を脳で行わざるを得ない私たちであるが日常の仕事や家事、つまらないこと雑念などは忘れてしまう。また会社や家など時間や空間の制約、限りのあるところからー解放ーされる。そこで、まっさらで白紙になったあたまとココロを取り返す事が出来るーd−kーデジタル掛軸ーの光の中に入って、自分だけの時間と空間の中で自己を再発見する時間を持つ余裕を習慣にとして身につけたい。本当の自分を見出し、味わい、愛し、今を生きる。


aha_tv_nhk_documentary_001
Video sent by d-k





私が長谷川章から学んだ生きる態度の全てである。

cogito, ergo sum

横野勝 Victor YOKONO
2008-12-22,Osaka,Japan
http://www.facebook.com/profile.php?id=1617234344&ref=mf



20060603_dk_KouShouji_video
Video sent by d-k
d-k LIVE performance at Kou-Shouji Temple in Kutsuki village, Takashima, Shiga Pref. Japan. Date on 3rd of June, 2006












d-k-LIVE @ 法輪寺、嵐山、京都(2008-12-12,13-20-21)
[[[ l'ART MILLENAIRE, The Art of 1000 years]]] Sen-nen Geijyutsu

From d-k-Horinji, Arashiyama


http://www.keifuku.co.jp/dk08.html

[[[ l'ART MILLENAIRE, The Art of 1000 years]]] Sen-nen Geijyutsu
-DK(Digital-Kakejiku,l'art des lumieres des 1,000,000 images qui sont sortees des plusieurs projecteurs en continu, a random. Vous ne pourriez jamais revoir l'image pareilles que vous avez vues justement en face de vous-meme.L'art de 1,000 ans: les projections des 1 milion des images abstraites qui se trouvent a l'ordinateur, elles sont lancees vers un grand ecran de la nature comme la montagne et la riviere, des batiments comme un temple, une eglise et les skyscrapers en ville. Une image se mele avec une autre qui se lance successivement et les deux images en lumiere changent sa apparence a tous momonts, superposees sur l'ecran qu'on peut voir UNE fois pan UN mil an !! L'Art Millenaire. Le Millenium.
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*昨晩は嵐山法輪寺でd-kを取材
http://d-k-nippon.blogspot.com/2008/12/d-k-live-performance-at-horinji.html

京福電鉄 事業企画部 総合プロデューサー 土井春義氏
「源氏物語千年紀」の記念イベント企画
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From Victor YOKONO
To Akira Hasegawa
日付 2008/12/19 10:18
件名 昨晩は有難き時間でした


長谷川さん おはようございます。 
昨晩はd-k@法輪寺、土井春義さん、西田みゆきさん、
大林靖生さんとの「縁」つくりありがとうございます。 
昨晩お目にかかったメンバーの「和」「輪」。
大変ここち良い「円」「縁」だと感じました。 
あのメンバーの所縁はきっと前世に「あった」はずです。
平安時代あたりでしょうか。。。 
★昨晩のジャズの女性の「唄」
私も聞き惚れました。あの声は何かありますね。見えました。 

★昨日撮影したHDビデオはDVDに焼いて送付します。
■明日20日(土)万博記念公園。3人のかわいい娘達と参ります。
娘達の明日の顔が思い浮かびます。  勝v

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Date: Wed, 19 Dec 2007 09:11:04 +0900
From: "Andrea Bernardini"
Subject: Greeting for the great event


Dear mister Akira Hasegawa,
i am the italian man you met at Arashyama happening 2 days ago during
the concert.
I would like to greet you for the excellent show you organized.
I was really amazed by the lightshow and by the wonderful musician's
exhibitions.

Thanks
Andrea Bernardini

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日付 2007/12/19 16:57
件名 Fwd: Fw:法輪寺ライトアップ
送信元 lilac.ocn.ne.jp
Date: Tue, 18 Dec 2007 18:50:00 +0900 (JST)

入場者5万人をこえて、花灯籠のメインイベントになり好評をえました。


嵐山法輪寺2007dーkは
http://www.blue-dawn2.sakura.ne.jp/gni2007_02.html
http://www.blue-dawn2.sakura.ne.jp/gni2007_03.html
です。その他の花灯路は
http://www.blue-dawn2.sakura.ne.jp/gni2007_01.html
です。お時間のあるときにでもどうぞ。
画面一番下の[開始]ボタンをクリックすると
スライドショーが始まります。

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