Saturday, February 07, 2009

デジタル掛軸@立山山麓スキー場【2009-02-07,SAT.】

立山国際ホテルでチェックインを済まし、らいちょうバレイへ車で送ってもらう。長谷川章さんは雪の祭典の現場に作られたかまくら前の関係者小屋に入っていた。ちょうど今晩の雪祭りをテレビが生中継するのでアナウンサーとの打ち合わせ。挨拶の後、この祭りの現場監督の KNB 濱口公史さんにお目にかかる。雪祭り向けの行灯風の三角錐が雪の斜面に並び、子供たちの遊び場となるかまくらとそりの斜面がつくられている。ゲレンデの向こうの山肌は積雪が少なく樹々がむき出しのまま雪化粧はされていない。


送信者 d-k at Thunderbird Ski Run, Toyama (2009-02-07)



あたりが暗くなりはじめる5時頃からD−Kの光が灯されうっすらとデジタル掛軸の灯りが雪のゲレンデに反射しながら目に届いてくる。


送信者 d-k at Thunderbird Ski Run, Toyama (2009-02-07)


子供たちが真っ先にデジタル掛軸のひかりに反応してはしゃぎ出している。女の子が走り回り、男の子はゲレンデの雪を真っ赤に染めるD−Kの光が反射する雪を靴でほじくっている。大人たちもこれは何だろうと不思議そうな顔で佇み、そしてかまくら前で写真をとったりする。

送信者 d-k at Thunderbird Ski Run, Toyama (2009-02-07)


送信者 d-k at Thunderbird Ski Run, Toyama (2009-02-07)


D−Kデジタル掛軸が日本各地の有名社寺や世界遺産の自然物を照らすこと約十年ほど。アーティストの長谷川章氏がこの立山山麓スキー場の雪の祭典でD−K(デジタル掛軸)を上演するのは今回で 95回目となるが、雪のスキー場での上演は彼にとっても全くはじめてのもので、最もやりたかった場所のひとつとコメントがある。


送信者 D-K Live at Thunderbird Ski Run, Toyama (2009-02-07)


-Video Record on Youtube.com
(長谷川章によるD-Kアートのコメント記録)

-clip 2009 02 07 18:19:50 Akira Hasegawa comments on D-K (Digital Kakejiku) art. Video was taken at Thunderbird Valley Ski Run, Tateyama, Toyama Prefecture,Japan. Dated: 07-Feb.-2009 (Sat.)

-MC
それでは皆さん拍手でお迎え下さい。
-aha
こんばんわ、長谷川です。
-MC
長谷川さん。この会場内にに映し出している、何とも言えないこの美しい幻想的な光のアート、デジタル掛軸について少し説明して頂いてもよろしいですか?
-aha
はい。あのう、、これまで世界で、、今日で95回目になります。パルテノン神殿、それから世界アート展とかやってきまして、実は一番やりたかった場所がスキー場だったんですね。今日実現して大変うれしく思っています。で、掛軸は先程番組でもお話しましたけれども、立ち止まってじっと見るのもいいんですけども、この広いゲレンデ、奥の方まで映っていますので、いろいろこう皆さんおひとりおひとり、場所を変えて、自分の一番好きな場所はここだって所にたどり着いて皆さんおのおのが絵の中に参加して楽しむというのが掛軸の特徴ですね。はい。
-MC
パルテノン神殿、そしてアメリカの、、
-aha
サンノゼでのアートフェステバルですね。
-MC
その中でも、その95回目となるこちらの立山山麓スキー場で一番開催したかったとおっしゃっていたのはどうしてなんですか?
-aha
ええ、あのやはり雪のキャンバスっていうのは一番光を反射して奇麗に見えるので、しかも大自然の山あり谷あり、そのうねりの中に絵がどんどんこう吸い込まれていくようになっていて、通常の雪を見るよりより自然に見えるというか、自然に回帰できるというのが特徴ですね。はい。
-MC
なるほど。またこのピィンと張りつめた空気の中でこの光のアートを見るというのもすごく幻想的で美しいですよね。体でも体験できるデジタル掛軸、素敵ですよね本当に。
さぁこのデジタル掛軸は、アメリカのパブリックアート2007、ベストアーティスト賞も受賞されているということで、本当に世界的にもこれからも活躍していく素晴らしい光のアートであります。
さあ長谷川さん、最後にこれからの活動予定ですとか将来の夢などお聞かせ頂けますか?
-aha
ええ。まぁ体がひとつしかないものですから、いっぺんに云々とはいけませんですけど、まあ世界遺産を順番にですね、ひとつひとつDKでインスタレーションしながら、世界遺産をもう一回、あらためて何故世界遺産がここにあるのか皆さんに体感して頂きたいと思っております。それとこれは非常にエコなんですね。ほとんど電気も使ってませんし、明日になれば元通りの雪の原にかわってますし、まったくこの残り物、無駄なものは出さないということで、エコとしてのアート。そして皆さんが通常自然をないがしろにしているというか、あるのが当然のように思ってしまっているところがありますけど、あらためて自然のよさ、自然の深さをこのアートと共に体感して頂ければ素晴らしいんじゃないかと思います。はい。
-MC
そうですね是非考えて頂きたいと思います。
さあ本日はどうも有り難うございます。
-aha
皆さんどうも有り難うございました。
ごゆっくりどうぞ。
-MC
皆さん暖かい拍手でお送りください。

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